ときには、苦しくなるほどの恋心を秘めた口紅として。
ときには、人生の門出を祝うための美しい紅染めの着物として。
ときには、わが子の成長を祝うための料理や菓子の食紅として。
紅と私たちの生活は強い結びつきをもってきました。
しかし長年私たちを彩ってきた紅は、
時代の変化や紅屋の衰退とともに失われつつあります。
伊勢半グループのひとつである伊勢半本店は、
江戸時代から続く最後の紅屋。
紅花から抽出される赤色・紅を使って玉虫色に輝く
「小町紅」を作り続けています。
この美しい輝きは良質な紅の証。
磨き培われてきた匠の技によるものです。
伊勢半グループは、この紅づくりの技と紅の文化を
途切れることなく後世に伝えていくことを願い、
紅ミュージアムを設立しました。